日常生活やスポーツにおける身体の使い方について、いろいろ考えたことを整理してしばらく寝かせておくためのブログです。
前回の記事(http://karadaforsports.blog.shinobi.jp/Entry/295/)で、子供たちの100m走の前半:後半が49~52:51~48くらいであることを記した。
そして、後半の走りが鍵だという仮説を立てた。
だが、どの位のタイム比率を目指すべきなのか。
そして、後半の走りが鍵だという仮説を立てた。
だが、どの位のタイム比率を目指すべきなのか。
小学生の前半と後半のタイム比率を示したデータは見つからない。
しかし、もっと上の、トップアスリートのデータがあった。
以前にもピッチやストライドのデータを引用した資料だが、それに載っていたものを表にして掲載する。
(出典:「スポーツ科学ライブラリー・3 走る科学」 大修館書店発行 宮下充正 監修 小林寛道 編著 1990年)
今となっては懐かしいソウルオリンピックだ。ドーピングで失格になってしまったベン・ジョンソンのデータもあるが、貴重な資料なのでそのまま掲載したい。(ジョンソンとルイスは、その前のローマ世界陸上のデータもある)
うーん懐かしい・・・・・。
トップアスリートは前半:後半を56~57:44~43くらいで走るみたいである。
ジョンソンとルイスは、前半型と後半型の良い対比だと思っていたら、後半はほとんどタイムが変わらない。
前半のタイム差がほぼそのまま100mのタイム差となっている。
これはつまり、前半のダッシュを活かすのは後半の走りであり、言いかえれば、後半の走りあってこそのダッシュ力のアドバンテージだということなのではないだろうか。
この良い例が、男子のウイリアムス(7位・10"11)と女子のベチェルニコワ(8位・11"49)である。
二人とも50mのタイムでは2位だが、後半の失速により下位に後退してしまっている。
小学生とトップアスリートを比較するのにも無理があるのかもしれないが、同じ100m走なのだから、根本は同じはずだ。
やはり、後半が鍵である。
特に子供はパワーがないので、スタートの爆発的なダッシュを求めるよりも、スピードに乗って走る方法を身につけることで、タイムを短縮する事が出来るのだと思う。
体が出来てきてパワーがついてきたとき、この技術が大いに活きてくるのではないだろうか。
しかし、もっと上の、トップアスリートのデータがあった。
以前にもピッチやストライドのデータを引用した資料だが、それに載っていたものを表にして掲載する。
(出典:「スポーツ科学ライブラリー・3 走る科学」 大修館書店発行 宮下充正 監修 小林寛道 編著 1990年)
今となっては懐かしいソウルオリンピックだ。ドーピングで失格になってしまったベン・ジョンソンのデータもあるが、貴重な資料なのでそのまま掲載したい。(ジョンソンとルイスは、その前のローマ世界陸上のデータもある)
男子 |
total (sec) |
0-50m (sec) |
50-100m (sec) |
前半比 | 後半比 |
ジョンソン(1988ソウル) | 9.79 | 5.50 | 4.29 | 56.18 | 43.82 |
ルイス(1988ソウル) | 9.92 | 5.65 | 4.27 | 56.96 | 43.04 |
クリスティ(1988ソウル) | 9.97 | 5.66 | 4.31 | 56.77 | 43.23 |
スミス(1988ソウル) | 9.99 | 5.65 | 4.34 | 56.56 | 43.44 |
ミッチェル(1988ソウル) | 10.04 | 5.69 | 4.35 | 56.67 | 43.33 |
シルバ(1988ソウル) | 10.11 | 5.70 | 4.41 | 56.38 | 43.62 |
ウィリアムス(1988ソウル) | 10.11 | 5.61 | 4.50 | 55.49 | 44.51 |
ジョンソン(1987ローマ) | 9.83 | 5.53 | 4.30 | 56.26 | 43.74 |
ルイス(1987ローマ) | 9.93 | 5.64 | 4.29 | 56.80 | 43.20 |
女子 |
total (sec) |
0-50m (sec) |
50-100m (sec) |
前半比 | 後半比 |
ジョイナー(1988ソウル) | 10.54 | 5.97 | 4.57 | 56.64 | 43.36 |
アシュフォード(1988ソウル) | 10.83 | 6.07 | 4.76 | 56.05 | 43.95 |
ドレクスラー(1988ソウル) | 10.85 | 6.08 | 4.77 | 56.04 | 43.96 |
ジャクソン(1988ソウル) | 10.97 | 6.14 | 4.83 | 55.97 | 44.03 |
トーレンス(1988ソウル) | 10.97 | 6.10 | 4.87 | 55.61 | 44.39 |
ポモチニコワ(1988ソウル) | 11.00 | 6.14 | 4.86 | 55.82 | 44.18 |
カスパート(1988ソウル) | 11.26 | 6.10 | 5.16 | 54.17 | 45.83 |
ベチェルニコワ(1988ソウル) | 11.49 | 6.01 | 5.48 | 52.31 | 47.69 |
うーん懐かしい・・・・・。
トップアスリートは前半:後半を56~57:44~43くらいで走るみたいである。
ジョンソンとルイスは、前半型と後半型の良い対比だと思っていたら、後半はほとんどタイムが変わらない。
前半のタイム差がほぼそのまま100mのタイム差となっている。
これはつまり、前半のダッシュを活かすのは後半の走りであり、言いかえれば、後半の走りあってこそのダッシュ力のアドバンテージだということなのではないだろうか。
この良い例が、男子のウイリアムス(7位・10"11)と女子のベチェルニコワ(8位・11"49)である。
二人とも50mのタイムでは2位だが、後半の失速により下位に後退してしまっている。
小学生とトップアスリートを比較するのにも無理があるのかもしれないが、同じ100m走なのだから、根本は同じはずだ。
やはり、後半が鍵である。
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プロフィール
【このブログについて】
スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。
【管理人について】
1971年生まれ 男
元陸上競技400mハードラー
メールはこちら
twa☆s256.xrea.com (☆→@)
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