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日常生活やスポーツにおける身体の使い方について、いろいろ考えたことを整理してしばらく寝かせておくためのブログです。
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大阪市立桜宮高校で体育科の男子生徒(当時17歳)がバスケットボール部の顧問から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、報道でもツイッターなどでも、いろいろな意見を目にする。
そしてとうとう1月21日、体育系学科の入試中止が決定された。
これに関して、何かおかしいと感じている。
何がどうおかしいのか、整理して世に問うなどという大それたことはできないが、今おかしいと感じていることをズラズラと書いてみることにする。

拍手[4回]


まず、体育科と部活動がやり玉に上がっていること。
自殺があったのがバスケ部だからと言って、体育科と部活動を一旦リセットするというのがどうもおかしい。
また、橋下市長ばかりが目立っているが、直接関与した顧問の先生や現場責任者である校長先生の処分はどうなったのだろうか。
体罰とスポーツが結び付けられているが、普通科にも似たような話はあるだろう。
普通科にしたならば、体罰がなくなるわけではあるまい。
実際、僕は高校では普通科だったが、物理の授業では体罰が横行していた。
先生の質問に答えられなかった者は授業が終わるまで正座させられるのだ。
正座することで授業内容が理解できるわけではないのに。
肉体的・精神的苦痛を与えることを指導の手段として選ぶ先生は、スポーツに関係なくいる。

橋下市長は、当該高校で生徒に向かって「クラブで勝つことより大事なことがある。立ち止まって考えてほしい」と話したそうだ。話した内容の全部を知らないので迂闊なことは言えないが、これもおかしいと感じる。
まず、「勝つより大事なこと」とは何のことだろうか。
スポーツは勝ち負けを競う遊びである。
レクリエーションからトップまで程度の差はあれ、それは変わらないはず。
勝つために努力し、工夫し、協力する。それが面白い。
「勝つことより大事なこと」という言葉は、勝とうとする意志さえも否定しかねない。
勝たなくても良いのであれば、努力も工夫も不要。
大体、多くの人が、オリンピックでの日本のメダル数を数えて増えたの減ったのと騒いでいるじゃないか。
今回の件で、普通科の生徒に対し「同じ学校の生徒が自殺したっていうのに、今は勉強している場合じゃないだろう。大学に合格するより大事なことがあるんだから。」とは言わないだろう。
橋下市長は常々、大坂を国際競争力のある都市にしたいというようなことを発言していたと思うが、そういう競争にはなおさら「勝つことより大事なことがある」とは言わないだろう。
スポーツだけが「勝つことより大事なこと」を持ち出され、困惑させられる。
大抵の人は「勝つことより大事なこと」があることなど百も承知だ。
でも、それが何かは人によって違うし、優先順位だって違う。他人から押し付けられるものではないのだ。

また、「立ち止まって考えてほしい」というのは、何を考えろと言うのか。
「入試を中止しようと思っているが、どうだろう」と問いかけたのではあるまい。
既に結論を決めてしまっている人が「考えろ」と言う時は、「はい、と言え」という意味なのだ。

学生スポーツのあり方を問い直すという議論が出てこないのもおかしい。
有名スポーツ選手が何人か、体罰に関して発言しているが、体罰では本当に強い選手は育てられないという話ばかりだ。
ちょっと違うよなぁと思わずにはいられない。
学生スポーツのあり方こそ、リセットするべきではないか。
例えば、部活動は生徒の自治組織としてはどうだろう。
運営方法も全て生徒に任せる。
何を目指すか、どの大会に参加するか、選手起用はどうするかも含め、全てである。
そして教師は引率者及びアドバイザーとしてしか関われないことにしてはどうだろうか。
いろいろな問題が出るだろうが、部活動が学校教育の一環として効果を上げるためには最も良い方法ではないか。

そもそも、スポーツを教育の手段として扱うのはあまり適さないと思う。
スポーツは遊びである。たかがスポーツである。
その「たかが」をめぐって、いろんな立場の老若男女が勝った負けたと夢中になれることがスポーツの良さではないだろうか。
楽しいばかりではなく、能力の差も一目瞭然でわかってしまうし、嫉妬や軋轢や不平不満や、いろいろなネガティブな感情も渦巻く。
そういうものを「教育」と称し、過剰に美化する傾向こそが問題なのだろうと思う。
一日も早く、子供たちが自分のために思う存分スポーツができるようになることを願うばかりである。

亡くなったキャプテンのご冥福をお祈りします。
また、ご家族の皆様に心からお悔やみ申し上げます。
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プロフィール
【このブログについて】
スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。

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1971年生まれ 男
元陸上競技400mハードラー

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