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日常生活やスポーツにおける身体の使い方について、いろいろ考えたことを整理してしばらく寝かせておくためのブログです。
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突然、数年前に参加した会議(講習会)のことを思い出した。
JISS(国立スポーツ科学センター)で行われた「スポーツ科学会議」(だったと思う...)である。
手元に資料も何もなく記憶をたどって書くので、やたらと?をつけたあいまいな文章になるが、ご容赦いただきたい。

拍手[3回]


いろいろな内容があったのだが、思い出したのは分科会。
ウエイトリフティングでの挙上の際のバーベルの軌道の分析だった。
日本は現在、世界から遅れをとっており、強豪国(中国?韓国?)との比較するというものだった。

結論から言うと、横から見た軌道が、日本選手はやや後ろに向かって挙上しているのに対し、強豪国は垂直に挙上しているということだったと記憶している。
僕が感じた疑問は、この違いはどこから来ているのかということである。
時間がなく質問できなかったのが残念だが、この問題が生じている理由は次のどちらなのかということだ。

a.これまではバーベルをやや後ろに引くように挙げるべし、というのがスタンダードで、日本の選手もそのようにフォームを作り上げてきた。ところがイノベーションが起こって垂直に挙げた方が有利だということになったのに、日本はそれに乗り遅れている。
b.従来からバーベルは垂直に挙げる方が良いことはわかっていた。日本の選手もそのようにやっていたつもりだったが、動作分析をしたところ、軌道がやや後傾していることが判明した。

どちらなのかで、対応もずいぶん違ってくると思う。
a.だとすると、本当に垂直に挙げる方が有利で、やや後ろに引くように挙げることにメリットはないのか、ということが問題になると思う。垂直か後傾か、どちらの方針をとるか。
b.だとすると、なぜイメージと実際の軌道とずれが生じたのか。垂直に挙げるためにはどう修正すればいいのか。

運動を観察・指導する時は、三つの局面をチェックせよと言われる。
三つとは「準備局面」「主要局面」「終末局面」である。
例えばテニスなら、ラケットがボールを打つインパクト前後の瞬間が主要局面、その前のテイクバックが準備局面、その後のフォロースルーが終末局面。
この3ポイントにしぼってプレーヤーの動きをみると、長所短所がわかりやすいし、教える側も教わる側もわかりやすい。
教える側も選手本人も、この3ポイントを見ないで、ボールがどこに行ったかという結果、つまり運動をした後に起こった現象しか見ていないという誤りをおかしている。
三局面が理に適って経過すれば、いい結果は自然と生まれるわけで、運動の経過をよく見ていれば、その結果は自ずとわかるものだそうだ。

僕はまだそのレベルには程遠い。
「運動した後に起こった現象」だけを見て、期待通りにいかないと「何でかなぁ?」と首をかしげるだけだ。
どういうつもりで、どんな感じで動くのか。これはスポーツにおいてとても重要だと思う。
指導する際にはプレーヤーよりも難しい問題だ。
見る目を養わなければならない。

がんばらねば。
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プロフィール
【このブログについて】
スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。

【管理人について】
1971年生まれ 男
元陸上競技400mハードラー

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