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日常生活やスポーツにおける身体の使い方について、いろいろ考えたことを整理してしばらく寝かせておくためのブログです。
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僕は、キッズ陸上クラブではキャリオカステップを必ず取り入れている。
自分なりの何か明快な意図があってのものではなく、なんとなくアクセント的に入れているものである。
今回は、その意味について、ちょっと考えてみたい。

拍手[13回]


現時点で、僕が感じているのは、「左右の軸を入れ替える感覚をつかむ」ということである。
キャリオカステップで素早く移動するためには、片足が着地した時にはもう一方の足が進行方向に向かって次の着地の準備をしていなければならない。
そうでなければギクシャクしたり脚が絡まったような動きになってしまう。

「片足が着地したときにはもう一方の足が進行方向に向かって次の着地の準備をしている」ということは、走る動きにおいても重要である。
片足が着いてから次の準備を始めても遅いのだ。
この時の左右の軸の意識は、着地前に着地脚側の軸を意識していなければならないと思う。

あまり走るのが得意でない子をみていると、脚が着いてから体重を受け止め地面を押して前に跳び出しており、ビヨンビヨンと飛び跳ねる感じだ。
速い子は着地前から地面を押す動作が始まっているような気がする。

話を戻すと、ランニングのトレーニングにおけるキャリオカステップの効用は次の足へ次の足へと軸の意識を入れ替える意識を自然に持てるようになる、ということなのかもしれない。

こんな例がある。
昨年の春からキッズ陸上クラブに入ってきた1年生のT君という男の子がいる。
入会以来、週1回の練習では、さまざまな練習に取り組んできたが、ものすごくスムーズにキャリオカステップをできるようになった。
はじめはくねくねと一歩一歩考えながらやっていた姿を知っているので、ことのほか嬉しい。
そのT君の100mのタイムの変遷は次の通り。

H21年5月 25秒7
H21年9月 24秒2
H22年2月 23秒4
H22年3月 21秒5

もちろん、キャリオカステップのおかげだというつもりはない。
100mという距離に慣れたこともあるし、体が大きくなったせいでもあるだろう。

だけど、何らかの影響はあると思っている。
それが前述した「左右の軸を入れ替える感覚をつかんだ」ことによるものだとすれば、おもしろい。
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感想
私も子供の指導者の端くれです。素直な感想を述べさせていただきます。
T君のタイムから見て伸びが少ない気がします。
私どものクラブでもこの2年間動き作りに重点を置く指導方針にしましたが、元々速い子は相当効果がありますが、元がそれほどでもない子は流し中心の時の方が伸びていました。私どもも100mは県代表から2年生で20秒近くかかる子までいます。キャリオカなどは低学年でも身につける必須ですので教えていますが、細かい動きよりまずは「大きく走る」を低学年や走力のない子には指導しています。
尾崎 守 2010/10/04(Mon)16:02:39 編集
Re:感想
尾崎守さま
コメントありがとうございます。

>細かい動きよりまずは「大きく走る」を低学年や走力のない子には指導しています。

私も同感です。ウチのクラブも基本は「走る量」重視です。
ドリルでタイムを伸ばそうとは考えていません。
少しずつ色々なドリルにも慣れてくれればいいな、というつもりでウオーミングアップでドリルを数種目やっている程度です。
毎回キャリオカステップをやっていて、T君がスムーズにできるようになってきたなぁと感じたことから、この記事を書きました。

ちなみに、T君は現在2年生で、つい先日のTTで19秒9で走りました。
今後の成長が楽しみです。

ところで、

>キャリオカなどは低学年でも身につける必須ですので教えていますが、

とのことですが、どういう点で「必須」とお考えでしょうか?
本文にも書いたとおり、走運動におけるキャリオカステップの意味を、私はいま一つつかめていません。
【2010/10/04 17:02】
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スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。

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