という言葉があり、これが中国武術の原則だそうです。
「まず始めは大きく伸びやかな動きを習得し、やがて小さく引き締めた動きにしてゆく」という意味です。
「大きな動きは実戦的な技を身につけるための重要な基本だがあくまでも基本に過ぎず、大きな威力を得るための”身法” であって実戦の”妙法”ではない。本当に強くなるためには小さく鋭い動きにしていかなければならない。」ということだそうです。
現在、私がキッズ陸上クラブやSCTミニバスケットチームで行っているのは、「開展を求める」ことです。
小さく鋭い動きはスポーツにおいて必要不可欠ですが、それが出来るようになるためには、大げさに動き、上手な身体の使い方を習得しなければならないと考えています。
スプリントドリルは、走る動きを分解して、ポイントごとに強調して行います。そしてそれを、走りの中で一連の流れとしてつなげなければなりません。
逆に、そういうことを理解せず「なんだかわからないけどコレやれば速くなるみたい」としか思えない選手は、ドリルなどやらずただひたすら走りまくるしかないでしょう。
私が小学生に専門的なドリルをさせようとは考えていません。
理由は、ドリルは速くなる魔法の薬ではなく、身体感覚を総動員して行う高度なパズルのようなものであり、小学生は外見的な動きだけを模倣してしまい、身体の負担が大きくなるような気がしているからです。
私の指導で小学生(特に低学年)にやってもらっているのは、大きく高く遠くにジャンプする・ジグザグに走る・不規則にリズムを変えて走る・ひたすら細かく素早く動く、などです。
とにかくいろいろな身体の使い方を体験し、身体感覚を磨いてほしいのです。
それに付随して、時々実際に走りに近いドリルを行い、スピードが出やすくなるヒントは出しています。
でもそれは、「小さく鋭く」ではなく「大きくのびのびと」というものであるべきだと思っています。
ラダーなどで行っている動きは、「細かく素早く動く」ことを大げさに意識したものであり、動作を「小さく鋭く」するための練習とは別物だと考えています。
身体感覚を磨いておけば、その後の創意工夫がとても楽しめると思っています。
でも正直に言うと、目に見える形の”実績”はある程度必要だとも感じています。
「ぜんぜん速くならないじゃん」と思われたら、誰もついて来てくれませんしね・・・・。
スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。
【管理人について】
1971年生まれ 男
元陸上競技400mハードラー
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