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日常生活やスポーツにおける身体の使い方について、いろいろ考えたことを整理してしばらく寝かせておくためのブログです。
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スプリントドリルの「ギャロップ」について、最近感じたことです。

ここでいう、スプリントドリルのギャロップとは、タッタタッタタッタタッタ・・・というリズムで、左右非対称のリズムで行うドリルです。

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【ギャロップの図解】
ギャロップ-タッ ギャロップ-タ
タッ         タ

馬の走り方にギャロップ(襲歩-しゅうほ;gallop)というのがあり、全速力で走る際の馬の脚の運びのことだそうで、パカラッパカラッと駆けていくリズムと似ているから、だれかがそう名づけたのだと勝手に思っています。

僕が現在やっているのは次のような感じです。
右脚を素早く踏み込み左脚を素早く前に持ってくる「挟み込み」とその際の腕と脚の同調を強く意識しています。
もちろん同時に、身体をしっかり接地脚に乗せていくことも意識します。
注意している点は、右脚は「引っ掻く」や「キックする」のではなくあくまでも「踏み込む」ことです。
リズムは、スタートから徐々に早くしています。
タッータタッータタッータタッタタッタタッタタッタタタタタ・・・・という感じで。
左脚も同様に、左右別々に行います。

自分でそのドリルをいろいろ試していたとき、自分にとってはすごい感覚を感じることができました。
ぐんぐんスピードが上がり、身体が前に飛んでいき脚は着地しているだけ、という感覚です。

このギャロップというドリルは、僕の現役時代には知らなかったので行っていませんでした。
この感覚を現役時代につかめていたら、もうちょっといいタイムが残せたかも、と悔やんでも後の祭りです。

本来はこういう感覚はスプリンターにとって当然常に意識するべきもので、今更ナニいってんだ、と言われるかもしれません。
僕のメイン種目は400mHで、練習はハードル練習とスタミナアップの反復トレーニングばかりやっていました。
そして、スピードアップのためにはウエイトトレーニングとプライオメトリックストレーニングをやっていれば速くなる、と本気で思っていました。
こういう速く走るための走り方の研究というものにあまり目を向けなかったため、力任せの走りだったのです。

今、僕が陸上クラブで指導している子達は小学1・2年生がメインです。
この「身体がどんどん前に飛んでいく」という感覚(=快感)を味わい、それが実際の走りの中で「あたりまえに」できるように、上手く誘導してあげるにはどうしたら良いのか、と考えているところです。

関連記事 【スプリントドリルの種類と目的】

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スキップとギャロップの差
ちょこちょこお邪魔して、記事内容を参考にして頂いております。

ひとつ質問なのですが、ギャロップとはスキップと同じモノでしょうか?
村松尚登 URL 2007/12/03(Mon)03:50:15 編集
Re:スキップとギャロップの差
いつもありがとうございます。こちらこそ村松さんのブログにはお世話になっています。

スキップとギャロップは違います。

スキップは、接地が右脚2回左脚2回・・・・・というように左右交互に同じリズムです。

ギャロップは、接地は左右1回ずつですが、リズムが左右で違います。
本文中の左の図「タッ」のところで挟み込み動作(左脚が右脚を鋭く追い越す)を意識し、右の図「タ」は左脚に身体を乗せるだけです。

・・・・・文字で書くのは難しいですね。きちんと言葉で読み手に理解してもらうのも、指導者の腕前ですよね。

スプリントドリルの種類と目的について、自分なりの考えを整理する為に、新たに記事を書こうと思っています。
【2007/12/03 09:35】
無題
ご返答ありがとうございます。

たぶん、おそらく、もしかしたら、きっと理解できたと思います。

SAQトレーニングのミニハードルを使ったトレーニングにおける、片脚だけをミニハードルを越えるように行う「タタッタタッタタッ」というステップのことですよね、きっと。

今日の練習のラダートレーニングの時に取り入れてみます。
村松尚登 URL 2007/12/03(Mon)20:02:42 編集
Re:無題
>SAQトレーニングのミニハードルを使ったトレーニングにおける、片脚だけをミニハードルを越えるように行う「タタッタタッタタッ」というステップのことですよね、きっと。

そうの通りです。きっと(笑)

>今日の練習のラダートレーニングの時に取り入れてみます。

是非感想を教えてください。
【2007/12/03 21:44】
無題
色々事情があって練習内で試すことができていません。来週チャレンジしてみます。
村松尚登 URL 2007/12/07(Fri)01:01:13 編集
ありがとうございます
わざわざコメントいただき、恐縮です。
良さそうなら、村松さん本人だけでなくスクールの選手達にもやってみてもらって、その反応をおしえていただけるとさらにうれしいです。
【2007/12/07 08:56】
リンクを貼らせて頂きました
誠に勝手ながら、僕のブログの左下にリンクを貼らせて頂きました。

ご迷惑でなければ、相互リンクをお願いいたします。
村松尚登 URL 2007/12/10(Mon)22:04:13 編集
Re:リンクを貼らせて頂きました
ありがとうございます!
さっそくこちらもリンクさせていただきました。
ついでに、「みんなの為のリーグ戦を作ろう」もリンクさせていただきました。

実は、僕がトレーニング指導でお邪魔しているミニバスケットチームでも同じように、クラブ同士の長期リーグ戦構想が浮上しています。今のところ、イキオイだけで盛り上がっていますが、実現するためにはさまざまな障害を一つ一つクリアーしていかなければなりません。
ですから「みんなの為のリーグ戦を作ろう」も、とても参考になります。
【2007/12/10 22:31】
ギャロップの報告
月曜日の子供達の練習でギャロップをラダーを使いながら試してみました。

私はできました。タタッタタッタタッというリズムと共に体がフワッと浮かぶ感覚がいいですね。

選手達(9~12歳)は初めてだったためか、全然上手くできていませんでしたね。リズムを掴めていたのが1~2人くらいで、それ以外は滅茶苦茶でした。

今後も継続して実験したいと思います。
村松尚登 URL 2007/12/12(Wed)17:11:20 編集
Re:ギャロップの報告
ありがとうございます。
リズムを速めて、前へ前へと意識を持っていくと、身体がすっ飛んでいくように錯覚するくらい気持ちいいです。ハムストリングスの肉離れに要注意です。

子供達がリズムをつかめないのなら、ミニハードルなしでフリーにやってみてはどうでしょう。
私の陸上クラブのキッズたちには「馬になれー、それパッカパッカ・・・」とやったら、通じたみたいです。
【2007/12/12 18:07】
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スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。

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1971年生まれ 男
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