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日常生活やスポーツにおける身体の使い方について、いろいろ考えたことを整理してしばらく寝かせておくためのブログです。
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以前、50m走と100m走のタイムの比較を行ったが(http://karadaforsports.blog.shinobi.jp/Entry/195/)、100m走と1000m走の比較もしてみた。
100mが速い子は1000mも速いという印象があり、データを比較してみようと思ったからだ。
なお、データはキッズカテゴリーを卒業した子たちも含めているので、条件がかなり違うということを申し添えておく。

拍手[2回]


2010年3月 クラブ主催記録会でのタイム比較。
同日中に2種目走った。
参加者20名

=1~5位、オレンジ=6~10位、=11~15位、白=15~20位

「1000m/100m」欄は、1000m走の記録を100m走の記録で除したものであり、14.00以上を、14.00未満をで色分けしてある





100m
順位
100m
タイム
1000m
順位
1000m
タイム
100m-1000m
順位差
1000m/100m
A 4 10 1 15.9 2 3'40" -1 13.84
B 3 9 2 16.0 1 3'35" 1 13.44
C 4 10 3 16.8 4 3'55" -1 13.99
D 3 9 4 17.0 3 3'42" 1 13.06
E 3 9 5 17.7 6 4'17" -1 14.52
F 2 8 6 17.8 7 4'21" -1 14.66
G 4 10 7 18.0 13 5'04" -6 16.89
H 2 8 8 18.4 8 4"22" 0 14.24
I 3 9 9 18.5 10 4'50" -1 15.68
J 3 9 10 18.5 11 4'51" -1 15.89
K 3 9 11 19.0 12 4'56" -1 15.58
L 2 8 12 19.3 5 4'12" 7 13.06
M 1 7 13 20.5 9 4'48" 4 14.05
N 2 8 14 20.6 18 6'00" -4 17.48
O 1 7 15 21.0 14 5'23" 1 15.38
P 1 6 16 21.5 19 6'10" -3 17.21
Q 1 7 17 21.6 17 5'59" 0 16.62
R 2 8 18 21.6 16 5'52" 2 16.30
S 2 8 19 22.0 15 5'31" 4 15.05
T 1 7 20 30.4 20 6'57" 0 13.72


やはり100mが速い子は1000mも速い。
例外的な子ももちろんいるが、全体的にそんな感じの結果だった。
興味深いのは、A・B・C・D児だ。
この4人は長距離グループで練習をしており、各種市民マラソンにも積極的に参加するなどの長距離好きである。今回の結果では、1000m3分台は彼らだけだった。
この4人は短距離系のトレーニングはあまり行っていない。
1000mが速いのはよくわかるのだが、なぜだか100m走でも他の児童よりも抜きんでて速い。
100mのスピードがあって、距離を徐々に伸ばしているというわけではない。
長距離の練習をすることで、100mの記録も伸びているという印象だ。
長距離の練習と言っても、2000m程度のペース走やロングジョッグなど、それほど負担のかからない内容である。
スピードを上げたインターバル走のようなものはやっていない。
この4人以外の児童が短距離専門というわけではないが、この差はどう考えたらよいだろうか。
もちろん、将来にわたってこのような傾向が続くとは思っていない。
なぜなら、100mは速い子でも15~16秒かかっている。成人の100m走とは違い、乳酸性の運動の要素が強いと言えるからだ。
従って、持久的なトレーニングの経験が多い子ほど、100mも速いのかもしれない。

そのことは表右端「1000m/100m」欄からも見て取れる。
1000mを100mのタイムの14倍未満で走っているのは、6人。
そのうち4人は上記の4人である。
スピードを維持したまま1000mを走りきれる能力が高いと言えるのではないだろうか。
あとの2名はL児とT児。
L児はこの夏1000mで3分台に突入し、喜んでいたが、100mは18秒後半。
自分でも「100mは苦手」と言っていた。最大スピードを出すということが苦手なのかもしれない。
T児は100mも1000mも20人中最下位。しかしながら、同じリズムで1000mを走り切れているということなので、トレーニング次第で化けるかもしれないと密かに思っている。

私は「走る量」によって、短い距離も長い距離も、ある程度記録が伸びるのではないかと考えている。
長めの距離を走っていれば、スプリントも速くなるという単純なものではないだろうが、質よりも量ということを見直してもいいかもしれない。(オーバーユースにならないように配慮するのは当然である)
それと並行して、短い距離(時間)の中で最大スピードを出すという力の使い方もできるようになる必要がありそうだ。
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スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。

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1971年生まれ 男
元陸上競技400mハードラー

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