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日常生活やスポーツにおける身体の使い方について、いろいろ考えたことを整理してしばらく寝かせておくためのブログです。
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2008.10.16 18:30~19:30
小学校1年生18人・2年生9人・3年生13人
今回は2・3年生のグループを指導しました。

膝を前に出す+腕を前に振る=しっかり地面を押す

ということに集中して練習してみました。

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まずは、膝をグイッと前に引き出す練習
  1. スタンディングスタートの姿勢で構える。
  2. コーチが手のひらを膝の前に構える。
    右脚前の構えならスタート1歩目の左膝が来るあたり
  3. 「ヨーイ・ドン」の合図で手のひらを膝頭で叩いてそのまま30mほどダッシュ
次に腕をしっかり前に振る練習
  1. スタンディングスタートの姿勢で構える。
  2. コーチが手のひらを拳の前に構える。
    右脚前の構えならスタート1歩目で右拳が来るあたり
  3. 「ヨーイ・ドン」の合図で手のひらを拳で叩いてそのまま30mほどダッシュ
最後は上記2つを同時にやりました。
  1. スタンディングスタートの姿勢で構える。
  2. コーチが手のひらを膝の前と拳の前に構える。
    右脚前の構えならスタート1歩目で左膝と右拳が来るあたり
  3. 「ヨーイ・ドン」の合図で手のひらを膝と拳で同時に叩いてそのまま30mほどダッシュ

この練習のねらいは、次の3点のつもりでした。
  1. 勢いよく膝や腕を前に引き出すことで、支持脚でしっかり体の軸を前に押し出すことができる感覚の体感
  2. 拳と膝とを両方同時に前に引き出す、脚と腕の同調の感覚の体感
  3. これらを、コーチの手のひらを叩くという目に見える具体的な目標を置くことでわかりやすくする
結果としては、手のひらを前に置いたときには、とても大きく強く膝や腕が前に引き出されていたのですが、最後のまとめとしてやった50mのダッシュでは、元に戻っていました。
もちろん、1回の指導で即、走りが変わるものではないことは当たり前です。

僕が心がけていることは「具体性」です。
こういう風にしたらいいよ、というヒントを、目に見える目標を設定することで、より意識しやすくしようというものです。
以前やった幅跳びの練習も、その考えに基づいて発想したものです。

でも、練習でやった動きを全力で走っている最中に意識するのは、とても難しいものです。
また、その動きにどんな意味があるのかも、実感しにくいのです。
さらに、動きを意味を理解し、走りの中で意識できたとしても、それが効果的にできているかどうかは、タイムを計ってみなければ自分ではわかりません。

幅跳びでは、跳んだ距離は自分で見ることができます。
ランニングは、時間という目に見えないものとの戦いです。

これがランニング指導の一番難しいところだと思います。
僕は、「こういう動きを意識することで、こんな効果がある」ということを、小学生低学年に理解してもらうことは不可能だと思っています。
ですが、それを考えないことには、陸上競技のおもしろさはわからないでしょう。

「走り方の練習をいろいろやったら、走るのが速くなった」という経験が、走り方の工夫をする楽しさを発見することにつながればいいなぁ、と思います。
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スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。

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1971年生まれ 男
元陸上競技400mハードラー

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