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日常生活やスポーツにおける身体の使い方について、いろいろ考えたことを整理してしばらく寝かせておくためのブログです。
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「タイムの可視化」と称して、キッズ陸上クラブで「一定時間でどこまで走れるか」というメニューをやっている。
走る距離や時間は、おおむねタイムトライアルと同じくらいを設定しているのだが、集中できるという点で、こちらの方が勝っていると思う。

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現在は、10秒間・15秒間という時間設定で行っている。
メンバーの50m走のタイムが8秒後半~13秒前半、100m走のタイムが17秒後半~23秒前半、という状況からの選択である。

これらは実際のタイムから逆算した時間設定なのだが、生理的にみるとどうなのか、ということを、昔の運動生理学の教科書などをひっぱりだし、おさらいしてみた。

それによると、
  • 30秒以下 非乳酸性機構(ATP-CP系エネルギー供給機構)=ハイパワー
  • 30秒~1分30秒 非乳酸性機構+乳酸性機構(解糖系エネルギー供給機構)=ミドルパワー
  • 1分30秒~3分 乳酸性機構+有酸素性機構=ミドルパワー
  • 3分以上 有酸素性機構=ローパワー
となっている。
また、フォスファーゲン(ATPとCP)は約8秒でなくなるということも書いてあった。
30秒より短い時間でも、8秒以後は乳酸性機構も動員していると考えてよいのだろうか?
5~6秒の時間設定で、短時間で全力を出す、という身体の使い方を体験するのも面白そうだ。
逆に、30秒以上の時間設定となると、120~150mくらい走らねばならず、小学生低学年がダッシュするにはちょっと長すぎるかなと思う。集中力が続かないだろう。

こうやって距離とその所要時間を見てみると、小学生低学年にとっての50m走・100mは、我々大人にとっての100m走・200mに近い感覚であり、けっこう大変なのだとわかる。
特に小学1年生にとっては、100mは「ロングスプリント」なのだ。

距離ではなく時間を決めたトレーニング、ということを、もっと真剣に考えなければならないのかもしれない。
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スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。

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1971年生まれ 男
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