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日常生活やスポーツにおける身体の使い方について、いろいろ考えたことを整理してしばらく寝かせておくためのブログです。
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「野村克也 知略と戦略」
二宮清純 著
PHP研究所

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ご存じ、ID野球の野村監督のインタビュー本。

著者は野村監督をこう評している。
以下引用
では「野村野球の根源」とは何か。データや理論を駆使した野球で知られる野村を、以前から私は「野球学者」と呼んでいる。もっと正確に言えば配球学者だ。(中略)本人は知将と呼ばれることを好まず、あくまで「生涯一捕手」と語る。しかし、その捕手としての理論の突き詰め方が桁違いに深いのだ。
以上引用

一つ一つのプレー・一球一球の配球に根拠を求める。
中でも、私が最も感銘を受けたのはこの部分。
野村が南海でプレーイングマネジャーを務めていた時代に、バッテリーを組んだ江夏投手とのエピソードである。
以下引用
「家で食事をしたら、必ず私のところのマンションに来るんですよ。野球の話が好きでね。もう朝まで野球談議。
『あの一球は納得できない、なぜストレートの球を投げろとサインを出したのか』と後で一球一球、私が解説しなければならなかった」
もちろん、野村にはサインを出したどの一球にも根拠があった。わずか一球の説明のため、それまでの全球を振り返って、なぜその球を選んだのかを夜を徹して説明したのだ。
「だって、あらゆるプレーはつながっていますから。レギュラーなら打順が四打席回ってくるわけだから、そのバッターの一打席目から四打席目までは全て関連しているんです。
一打席目と同じような攻め方をしたら、狙われるのは分かっている。変化球で打ち取ったら次はどうするか、速球で打ち取ったらどうするか。一球一球の応用問題にキャッチャーは取り組んでいるわけですね。それを江夏に説明した」
以上引用

野村と反対のタイプの監督も、当然いる。
たとえば、金田正一。
野村が南海のプレーイングマネジャーを解任された後、一選手として移籍したロッテ時代の監督だ。
「野村、野球は理屈じゃねぇ」と言ったそうである。

ただ、金田の投手としての能力はズバ抜けていて、野村曰く「こちらに向かって投げた球が上から下にズドンと落ちる。あんなボールを投げられるピッチャー、現在ではどこにもいません」というほどだったそうだ。

「野球は理屈じゃねぇ」という言葉だけを取り上げると、金田がフィーリングだけに頼った指揮官のようにもみえるが、そうではないと思う。
天性の能力だけでは、「現在ではどこにもいない」と野村に言わしめるほどの球を投げることはできないのではないか。
人並み外れた研究と努力の賜物であったことは想像に難くない。

言葉(=理屈)では言い表せないものがあったとして、それでもとことんまで理詰めで考え抜くか、理屈で言い表せない部分も含めて全体をありのままとらえるか、という方向性の違いなのだと思う。

一つ一つの根拠を求めて理詰めで考えつつも、同時に、理屈ではないものも感じられる感性を持ちたいと、今は思う。
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スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。

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1971年生まれ 男
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