日常生活やスポーツにおける身体の使い方について、いろいろ考えたことを整理してしばらく寝かせておくためのブログです。
今回もしつこく、下記の表をいじってみる。
その詳細は、関連記事を参照のこと。
”ピッチとストライドと疾走速度の関係” ” 身長に対するストライドとピッチの比較”
意外にも、滞空期速度が接地期速度より速かった。
「意外」というのは、空中では加速できないので、接地期の方が速度が速いと思い込んでいたのだ。
しかし、E選手以外はすべて、滞空期の方が速度が速かった。
また、滞空期速度比は、あまり大きく変わらないようであった。
これまで一つの資料を取り上げ、あれこれデータを眺めてきたが、このレースが誰が何秒で勝ったか、という肝心なことがわからないので、あくまでも「この地点での状況」にすぎない。
また、E選手やI選手を「遅い人」扱いしてしまったが、両選手とも当時の日本トップクラスの選手である。
これらの比較は、我々一般人にもあてはめられるのかわからないが、少なくとも疾走速度とピッチ・ストライドの関係をイメージするのには大変興味深い資料だったと思う。
これまでの比較から、「速く走るためのビジョン」らしきものをまとめてみる。
これから少しずつ整理し、ビジョンを明確にしてゆくとともに、それを実現するための方策を見つけなければならない。
その詳細は、関連記事を参照のこと。
”ピッチとストライドと疾走速度の関係” ” 身長に対するストライドとピッチの比較”
A | B | C | D | E | F | G | H | I | |
疾走速度 (m/s) |
11.45 | 11.49 | 10.90 | 11.01 | 10.19 | 10.19 | 10.07 | 9.57 | 8.85 |
ストライド (m) |
2.55 | 2.37 | 2.34 | 2.18 | 2.10 | 1.85 | 2.08 | 2.29 | 1.90 |
身長比 | 1.369 | 1.349 | 1.336 | 1.213 | 1.225 | 1.119 | 1.243 | 1.323 | 1.153 |
接地期距離 (m) |
1.10 | 1.10 | 1.14 | 1.07 | 0.89 | 0.81 | 0.89 | 1.01 | 0.77 |
接地距離* |
0.50
(0.45)
|
0.35
(0.32)
|
0.35
(0.31)
|
0.45
(0.42)
|
0.26
(0.29)
|
0.32
(0.40)
|
0.37
(0.42)
|
0.40
(0.40)
|
0.23
(0.30)
|
離地距離* |
0.60
(0.55)
|
0.75
(0.68)
|
0.79
(0.69)
|
0.62
(0.58)
|
0.63
(0.71)
|
0.49
(0.60)
|
0.52
(0.58)
|
0.61
(0.60)
|
0.54
(0.70)
|
滞空期距離 | 1.45 | 1.27 | 1.20 | 1.11 | 1.21 | 1.04 | 1.19 | 1.28 | 1.13 |
ピッチ (歩/秒) |
4.49 | 4.85 | 4.66 | 5.05 | 4.85 | 5.51 | 4.84 | 4.18 | 4.66 |
1歩の時間 (秒) |
0.223 | 0.206 | 0.215 | 0.198 | 0.206 | 0.182 | 0.206 | 0.239 | 0.215 |
接地時間 (秒) |
0.099 | 0.099 | 0.107 | 0.099 | 0.083 | 0.083 | 0.091 | 0.107 | 0.091 |
滞空時間 (秒) |
0.124 | 0.107 | 0.107 | 0.099 | 0.123 | 0.099 | 0.115 | 0.132 | 0.124 |
回復時間 (秒) |
0.347 | 0.314 | 0.322 | 0.297 | 0.322 | 0.281 | 0.314 | 0.371 | 0.338 |
滞空時間比** | 1.25 | 1.08 | 1.00 | 1.00 | 1.48 | 1.19 | 1.26 | 1.23 | 1.36 |
接地期速度 (m/s) |
11.11 | 11.11 | 10.65 | 10.81 | 10.72 | 9.76 | 9.78 | 9.44 | 8.46 |
滞空期速度 (m/s) |
11.69 | 11.87 | 11.21 | 11.21 | 9.84 | 10.51 | 10.35 | 9.70 | 9.11 |
滞空期速度比*** | 1.05 | 1.07 | 1.05 | 1.04 | 0.92 | 1.08 | 1.06 | 1.03 | 1.08 |
これらの値はいずれも2歩の平均値である。
* 接地距離および離地距離のカッコ内の数値は、接地期距離に対するそれぞれの割合
** 滞空時間比=滞空時間/接地時間
*** 滞空期速度比=滞空期速度/接地期速度
** 滞空時間比=滞空時間/接地時間
*** 滞空期速度比=滞空期速度/接地期速度
意外にも、滞空期速度が接地期速度より速かった。
「意外」というのは、空中では加速できないので、接地期の方が速度が速いと思い込んでいたのだ。
しかし、E選手以外はすべて、滞空期の方が速度が速かった。
また、滞空期速度比は、あまり大きく変わらないようであった。
これまで一つの資料を取り上げ、あれこれデータを眺めてきたが、このレースが誰が何秒で勝ったか、という肝心なことがわからないので、あくまでも「この地点での状況」にすぎない。
また、E選手やI選手を「遅い人」扱いしてしまったが、両選手とも当時の日本トップクラスの選手である。
これらの比較は、我々一般人にもあてはめられるのかわからないが、少なくとも疾走速度とピッチ・ストライドの関係をイメージするのには大変興味深い資料だったと思う。
これまでの比較から、「速く走るためのビジョン」らしきものをまとめてみる。
- しっかり接地期距離をとり、かつ、素早く前に跳びだす
- 滞空時間を長くとりすぎない(次の接地を早くする?)
これから少しずつ整理し、ビジョンを明確にしてゆくとともに、それを実現するための方策を見つけなければならない。
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プロフィール
【このブログについて】
スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。
【管理人について】
1971年生まれ 男
元陸上競技400mハードラー
メールはこちら
twa☆s256.xrea.com (☆→@)
詳細はこちら
スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。
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