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日常生活やスポーツにおける身体の使い方について、いろいろ考えたことを整理してしばらく寝かせておくためのブログです。
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私の職場の同僚の娘さんは、走るのが得意らしい。
短距離系の強い陸上クラブにも所属しているのだが、同じクラブの友達の親から(その子もなかなか速い)4×100mリレーで「全国小学生陸上競技交流大会」出場を目指さないかと言われているとのこと。
個人種目での出場は難しいが、リレーなら可能性があるらしいのだ。
だけど、クラブ・小学校ともあまり積極的ではないらしく、ちょっとがっかりしているらしい。

拍手[2回]


その大会概要は次の通り。(今年の分はまだ掲載されていなかったので、昨年のもの)
日清食品カップ 第25回全国小学生陸上競技交流大会(http://www.rikuren.or.jp/taikai/703/index.html
1.開催趣旨
近年、全国的に児童の体位向上は著しいものがありますが、それと平行して基礎体力の向上が望まれているところであります。 一方、多くのスポーツが低年齢者層に普及しつつあり、スポーツ関係者としては誠に喜ばしいかぎりであります。そうしたなかで、各スポーツの指導者からは、小学生の基礎体力の向上とともに、あらゆるスポーツの基本である「走る」「跳ぶ」 「投げる」ことの正しい指導が強く望まれております。

そこで日本陸上競技連盟では、夏休みの期間を利用して、小学校高学年の児童、ならびにその指導者を対象に陸上競技の基本 技術の習得を目的とする研修会、およびその一環としての競技会を開催いたします。また、大会を通じてグループ生活の中でのよい友達づくりやマナーの涵養、陸上競技を通しての基礎体力の養成を図ります。

本交流大会が、小学生のみなさんが生涯を通 してスポーツに親しんでもらえるきっかけとなるよう願って開催いたします。上記の趣旨を十分に配慮しながら、以下の開催要項にしたがい第25 回大会を開催いたします。

2.開催要項

[目的]
研修を通してグループ生活の中でのよい友達づくりやマナーの涵養を図るあらゆるスポーツの基本とされる陸上競技技能の習得を図る わが国スポーツ界の底辺拡大を図り、小学生の健全なる心身育成の一端とする小学生を指導する陸上競技指導者の研鑚を図る
[主催]
財団法人日本陸上競技連盟
[後援]
文部科学省 財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団 日本体育協会 日本スポーツ少年団 読売新聞社
[協賛]
日清食品ホールディングス株式会社
[主管]
神奈川陸上競技協会
[協力]
株式会社アシックス 株式会社ニシ・スポーツ ミズノ株式会社
[会場]
神奈川・日産スタジアム
[参加者]
小学校5・6 年生に該当する年齢で、各都道府県での選考会を経て選ばれた代表選手22 名と指導者4 名とする。各選手の所属については、クラブ、少年団(陸上競技以外のクラブ・少年団も可)等とし、○○小学校といった名称を使 用しての出場は認められない。
[期間]
平成21 年8 月28 日(金)・29 日(土)2 日間(1 泊2 日)
参加は上記に記載されているとおり、小学校単位ではなくクラブとしての参加である。
とはいっても、小学校単位で有志を募りクラブを結成して参加するパターンが多い。
したがって、ほとんどの陸上クラブでは、「クラブから参加する子もいるし小学校から参加する子もいる」というのが実情だ。
小学校ごとに取り組み方も違うし、予選会にエントリーできる1クラブあたりの人数も決まっている。
なにがなんでも所属クラブから、というのでは、エントリーすらできない子のほうが多くなってしまうので、それは仕方のないことだと思っている。
これは、どの県でも同じようなものではないだろうか。

で、話を冒頭のリレーメンバーに戻す。
「リレーで全国大会を目指そう」と言っている件の親は、クラブ内の最強メンバー(もしくはもっと速い子をクラブに誘い入れて)でチームを組み、全国大会に出ようという気持らしい。
「ウチの子供が全国大会に行けるチャンスなのに」と歯がゆい思いなのだろう。
一方、クラブのコーチは「全国大会に出ることは素晴らしいことだが、全国大会に出るためのクラブではない」というスタンスだ。
先に述べたとおり、速い子でも学校単位のクラブで参加する子もいる。
そういう子を説得して強いリレーチームを作ろうとしないことが理解できないらしいのだ。

確かに、短距離系の指導に熱心なこのクラブには速い子が多い。その中から4人を選抜すれば強いチームができ、全国大会の切符を手に入れることも夢ではないかもしれない。
しかし、だからと言って、速い子を囲い込むこととはちょっと違うよなぁ、と思うのだ。

陸上競技はあくまでも個人種目がメインである(と思う)。
僕ら指導者が伸ばしたいのは、個々の能力である。
そのためのツールとしてリレーや駅伝に力を入れるということはあるだろう。
しかし、陸上クラブが「速い子を集めておくための入れ物」として捉えられてしまっているとすれば悲しい。

ちょっと疲れたので、今回はここまで。
今後は小学生の全国大会のことや陸上競技における個人種目とリレーの位置づけについて考えてみたい。
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【このブログについて】
スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。

【管理人について】
1971年生まれ 男
元陸上競技400mハードラー

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