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日常生活やスポーツにおける身体の使い方について、いろいろ考えたことを整理してしばらく寝かせておくためのブログです。
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ブログを読んでいただいているhanautaさんからメールをいただき、何度かメール交換をさせていただきました。
とても興味深い事例を紹介していただき、感謝しています。
そのメールの中に書かれていた「跳ぶことは着地することで体得した」という表現が、とてもいいなぁ、と感じました。
そこで内容をかいつまんで紹介いたします。

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from hanautaさん
中学生の息子のチームの中の、小学生の時からミニバスケをやっている子の一人も、極端な中腰姿勢だとは思いませんが、中腰になった時もつま先立ちで、離れて見てもふくらはぎに力が入っているのが分かるくらいで、その子は動きがぎこちなく、出されたパスをよくはじいています。
長くバスケをやっていても自然と改善されていくものでは無く、外からアドバイスとかが必要と感じました。



from hao80
私が思うに、その人の姿勢や動きは、それまでのいろいろな経過の結果であり、hanautaさんが例に挙げられた子も、その子なりの様々な取り組みの結果、そういう姿勢になっているのだと思います。

その子は、離れて見ていてもふくらはぎに力が入っていることが分かるくらいのつま先立ちとのことですが、スポーツの現場では、「素早く動ける構え=かかとを浮かせ!」という指導が多く見られます。
その子は、「自分は動きが鈍い→もっとかかとを浮かさなければ」という迷路にハマッているのではないでしょうか。「すべての方向に素早く動ける準備」という意味では、かかと重心かつま先重心か、という二者択一ではなく、足裏全体を面として捉えた構えが必要だと思います。

姿勢や動きを教示する方法はいろいろありますが、それはあくまでも補助的手段であって、最終目標は、自分自身が体の動かし方を意識できるようになることだと考えています。



from hanautaさん
ついでにバスケにつきもののジャンプについて少し。
私の次男は身長176㎝で大きくはないのですが、リバウンドを取る役目で、小学校の時は全然跳べなかったのに、今ではリングにギリギリぶら下がる事が出来るそうです。
その次男が目の前でジャンプすると、まるでバレーボールの選手みたいに、スーと跳びしなやかに着地します。
ここから本題です。
スーと着地するのは誰かに教わったの?って聞くとドンと着地すると膝への負担が大きく膝が故障しそうになるから、自然とそうなったとの事。
体全体で着地する感じでやるとの事です。
跳ぶ事は着地する事で体得したようです。
ジャンプは跳んだ数だけ跳べるようになるという格言があるように、回数をこなせば出来るようになる例の一つと思いました。


from hao80
「跳ぶことは着地することで体得した」という表現は、興味深いですね。
着地の衝撃を体全体に分散させようという意識が、結果的に踏切時の体の使い方も改善させたのかもしれませんね。

短距離走のコツとして「地面から反発をもらう」という表現もありますし「地面とケンカするな」という表現もあります。
子供たちが走っている姿を見ると、速く走ろうとしてただやみくもに腕や脚を振り回している子がいますし、逆に、グイグイと一歩一歩力強く走る子もいます。

御子息の場合も、小学生時代は高く跳ぼうとしてただやみくもに脚を力任せに伸ばしていたけれど、何度もジャンプを繰り返し、体を着地の衝撃から守ろうという意識も手伝って、身体をうまく上に押し上げられるように動きが洗練されていったのかもしれませんね。



from hanautaさん
私の次男の小学校時の先生が、算数で2けた3けたのかけ算、わり算の時の、計算ノートの書き方にこだわって教えている先生がいました。
式に使う棒線にまで、定規を使い、式の途中で使う足し算引き算も勘違いがないように、ここの計算はここでしたと分かるように、定規で→を付ける、プリントの裏で問題を解く時は写し間違いがないように、プリントの折り方で確実に問題を写せるように教えていました。
先生いわく、頭のいい子は自分の時もいっぱいいたが、多くの人が整理できずに普通の人になっていったとの事。


from hao80
小学校の先生のエピソードは、なんだかとても共感できます。
答えを出すまでのプロセスを大切にされているのですね。
スポーツにおいても、まったく同じだと思います。
なぜそうしようと思ったのか?この練習はどんなつもりでやっているのか?を考えられる人は、一流になれる人だと思います。
ただし、僕がその先生の生徒だったら、やってられないと思いますが(苦笑)。

私は今、「感覚」についてとても興味を持っています。
それは本人がどういうつもりで動いているか、何を大切にしているかということです。

こうありたいという目標があって、それを実現するためにどうアプローチするか。
十人十色のアプローチ方法があり、指導方法も同様です。

色々勉強するにつれ、表現は正反対でも、皆目指すところはきっと同じなのだなと感じることがたくさんあります。
「つま先重心」か「かかと重心」か、「中心軸」か「二軸」か、など昨今ではどちらかの立場に分けて捉える傾向にありますが、アプローチ方法の違いによる表現の誤差なのだと思います。

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【このブログについて】
スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。

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1971年生まれ 男
元陸上競技400mハードラー

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