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日常生活やスポーツにおける身体の使い方について、いろいろ考えたことを整理してしばらく寝かせておくためのブログです。
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走る時の意識として、「地面から力をもらう」という表現をよく聞きます。
そのイメージを表すのによく用いられる例は、バトンなどをタテにして上から落とし、カコーンと弾む様子です。
でも、本当にそうなのかな?と思ってしまいます。

拍手[4回]


人間の体はバトンのようにはいきません。関節というものがあり、それを筋肉が動かしています。
どんなに脚に力を入れても「カコーン」とは弾めません。関節が衝撃を吸収しようとします。
仮に力をガチガチに入れて関節を固めたとしても、弾むのはちょっと無理があるよなぁ、と思うのです。

で、自分なりにいろいろ試していて、なんとなく良さそうなのは、”押える”という感覚です。
脚や腕のスイングの反動を利用して前に進む際、支持脚でしっかり地面を抑え、反動を逃がさないようにする感じです。

人間の立位での重心位置は、へその下約2.5~5cmなのだそうです。
そして、両腕を上げると約6cm上に移動するそうです。

立位からゆっくり両腕を上げると、重心位置が上にゆっくり移動します。
ところが、両腕を急に上げると、慣性の法則により、重心が上に上がるのではなく身体が相対的に下に下がります。
慣性の法則とは「動いているものは動き続けようとし、止まっているものは止まり続けようとすること」です。
重心がその場に止まっている代わりに身体が6cm下がることになります。

トランポリンやベッドの上で試してみるとすぐにわかります。
トランポリンの上に立って、両腕を下から上にイッキに上げると、グンッと身体が沈みます。

ところが、トランポリンではなく、固い地面の上では、身体は沈もうとしますが実際には沈みません。
「沈まない」ということは、地面が身体を押し返しているということであり、その力を逃がさないようにするためには、「押さえる」ことが必要なのです。

ランニングでは、脚と腕を前後にスイングします。右脚が接地脚だとすると、左脚と右腕を前にスイングする反動を逃がさないように右脚でしっかり押さえます。

そうすることで、無理なく身体を前に進めることができると考えています。
脚の関節を固めて、バトンを上から落としたように弾むイメージを持つのは身体への負担が大きすぎるような気がします。
バトンと人間とは材質も構造も違うのだから。
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スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。

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1971年生まれ 男
元陸上競技400mハードラー

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