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日常生活やスポーツにおける身体の使い方について、いろいろ考えたことを整理してしばらく寝かせておくためのブログです。
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速く走るための方法として、誰もがまず思いつくものは「ももを上げる」ということだろう。
その次は「腕を振る」だと思う。
私はそれは「正しいとも言え、間違っているともいえる」ことだと思う。
それについては、『「速く走る」とは「速く前に進む」ことである』というエントリで少しふれた。
先日、子どものマラソン大会での光景から、「腕振り」について考えてみたい。

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先日、小学生の駅伝大会が開催された。
駅伝大会というのは、クラブや学校がチームとして参加するので、当然周囲の大人も熱が入る。
私も、自分の所属するクラブから参加していたので、他のコーチと分担して沿道でラップを計り選手に大声で教えたり、励ましたり、なかなか楽しかった。

私は後半のラップを取る役割だったので、「腕ふれー!」という声援がよく聞こえてきた。
疲れてきていても、腕を振れば脚も動く、というわけだろう。

本当にそうだろうか?

ちなみに、私のクラブでは、「腕でリズムを作れ!」と言っている。

実際にやってみるとわかるのだが、腕と脚は連動していない。
もし腕と脚が連動しているのであれば、脚が動けば腕も動くはずである。
腕を振っても脚は自動的には動かないし、腕を振らずに走ることも可能である。
腕と脚の動きやリズムをずらして走ることだってできる。

ウチの3歳のチビは、走るときに腕は振らない。
両腕は体側にだらんと垂らして、少し後ろになびく感じ。
そう、アラレちゃんの「キーン!」のように、走る。
しかし、「キーン!」の腕で走っている小学生はあまり見かけない。
どこかで「腕を振る」という動きを仕込まれたのか、自然にそうなってゆくのかは残念ながらわからない。

もし仕込まれたのではないとすれば、何か必要があって腕を振ることを体得したことになる。

まず、考えられるのは、バランスをとるためだということである。
ウチの3歳のチビの走り方は、極端に言うと大腿があまり動かず、膝から下だけで走っているような感じである。
それが、だんだん脚全体を大きく使えるようになると、当然、バランスが崩れるから、それを打ち消すために、腕を振るようになってゆくのかもしれない。

もう一つ考えられるのは、腕の反動である。
両脚での垂直跳びや立ち幅跳びでも、腕の使い方がコツである。
脚を伸ばすだけでなく、腕も振り上げることで、より大きな力を地面に加えられる。
走る際も、より力強く地面を押せるように、腕を使うことを自然に覚えるのかもしれない。

ウチの3歳のチビは、両脚でジャンプするときは、腕は振り上げない。
ウンコ座りのような姿勢から、胸をそらしあごを上げ、腕は下に突き出して跳びあがる。
僕の指導しているキッズ陸上クラブの中にもそういう子はいる。

腕の使い方というのは、運動経験の量にも大きく左右されるのかもしれない。

これらのことから、私は、腕を振れば脚もついてくるというものではなさそうだ、考えている。
ランニングにおける腕振りは、バランス・リズム・推進力などを生み出し、力を方向づけるための意図的な動きなのだと思う。
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スポーツのパフォーマンス向上や活動的な生活を送ることを目指して、身体の使い方やその関連の事柄を研究します。そして、その過程をブログというメディアに残してゆくことで、何かの足しになればと思っています。

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1971年生まれ 男
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